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目が覚めた瞬間、”助かった!”と感じた。
何故そう確信したのか言葉で表すのは難しいが・・・
こういう経験はないだろうか?寝ている間に”金縛り”にあって意識がもうろうと彷徨い、
そして現実のような、幻覚のような空間を漂ったあげく、やがて一気に目覚め、金縛りから解放されて
ホッとする。
そう、ちょうどそんな感覚に似ていた。
今、私は自分の部屋の自分のベッドで目覚め、朝をむかえた。
意識レベルがしっかりしているのが実感でき、体も自由に動く。
「悪夢は去ったのだ・・・」
体はとてもだるくて、爽やかな朝とはいかないが、夢で疲れる事はよくある事だ。
その疲れがかえって、自分が生きている事を認識させてくれる、あのまま窒息死していたら
こんな疲れすら感じる事も、もうなかっただろう。
「今日は何曜日だろう?」 確か金曜日だ・・・TVをつけて確認した。
とても長い夜を過ごした感覚があるが、まぎれもない金曜日、一週間の疲れが溜まっていたのかも
知れないなと思いながら、私は出勤の準備にとりかかった。
いつもどおり15分で身支度を整え、駅にむかう。
JR船橋駅から総武線に乗って会社のある錦糸町にむかうのだ。歯車のような毎日、
毎朝同じ時間に 同じ電車の、同じ車両に乗り込む。そして毎日同じように通勤ラッシュにもまれる。
慣れというのはほんとに怖いもので、この朝のギュウギュウ詰めの雑踏の中でも立ちながら眠ることが出来るのだ。
私は人ごみに体を預け、目を閉じて昨夜の夢の事を考えていた。夢とはいえホントに窒息しそうな
息苦しさだった、一体どうしてあんな夢を・・・?
私はストレスがたまっているのだろうか?仕事による過度のストレスが 知らず知らずに私を締めつけ、
私の精神が悲鳴をあげていたのだろうか?
明日とあさっては休みだ。有給もたして少しゆっくりしようか・・・
そんな事を考えていた時”ドン!”と何かに勢いよく押され そのまま私の体は車両の扉の方に追いやられ、
顔を扉のガラスに思いっきりぶつけた。「ううっ!」私は顔をおさえた。
すると 電車はカーブにさしかかり、さらに誰かの重みが私の体にのしかかってきた。
あまりの圧迫感に後ろを振り向いておどろいた。
信じられない・・・190cmはあろうかという大柄な女性がわたしの後ろにいたのだ。
振り向いた私の顔の前には広大な 背中があった。
そして女性の信じられないほど大きな尻が私の胸を圧迫していた。「くっ・・・苦しい」
私はその巨尻と扉に 挟まれながらも何とか体をずらそうと試みた、そう、電車の揺れにタイミングを
合わせて一気に身をよじった・・・。「!」
私の体が横にずれた瞬間今度は息が止まる程、驚いた!私が身をよけたその方向に、、”もう一人いたのだ!”
同じくらい長身な・・・そしてゆうに100kgは超えるであろう巨漢な女性が・・・
=つづく=
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